このカメラは私が最初に壊したカメラです。子供のころに無理やり巻き上げレバーを動かしてシャッターが切れなくなって慌てたのを覚えています。それから暫くして何故かシャッターが切れる時期もあったのですが、結局壊れてしまいました。今回撮影に使用したものは後年オークションで見つけて中古購入したものです。今でもシャッターは切れるのですが、速度が大変怪しい・・・まずB・バルブが出来ないのです。そしてそれ以外の速度も全部同じ感触だったり、突然遅くなったり、今回実写は難しいと思います。
電池を一切使わないフルマニュアルのカメラなので特に難しいことはないのですが、一応順を追って使う時の注意点など書き添えます。
各部の名称
フィルムの装填
カメラサイドの裏ぶたのロックを下に引き下げて裏ぶたを開きます。巻戻しクランクを起こし巻取り軸を引き上げてパトローネを入れます。フィルムを少し引き出して先端を巻取り軸のフィルム差し込み口に入れ巻取りレバーを巻いて裏ぶたを閉じます。
表示設定
撮影時の目安とするために装填したフィルムの情報を合わせます。
・フィルム感度表示 巻上げレバーの上の感度表示を合わせておきます。
・フィルムカウンターセット フィルムカウンターを時計方向に回して装填したフィルムのコマ数に合わせます。
撮影
絞りとシャッタースピードをフィルムにある露出目安に合わせます。
ピント合わせは、ファインダー中央の黄色い菱形部分の像がズレて二重に見えます。距離リングを回すと薄い像が移動します。二重の像が合致した時がピントの合った状態です。
フィルムの巻き取り
カメラ底部のフィルム巻取りボタンを押しながら巻取りクランクを回してフィルムを巻取ります。
主な仕様
発売 | 1958年10月 |
形式 | 35mmレンズシャッターカメラ |
フィルムシステム | 35mmパトローネ入りフィルム(135) |
画面サイズ | 24×36mm |
レンズ | リコー 45mm F2.8 3群4枚構成(富岡光学製) |
フォーカス | 二重像合致式距離計連動 ヘリコイド |
シャッター | リケン 1/300秒、1/100秒、1/50秒、1/25秒、1/10秒、B |
絞り | 開放f2.8から、f4、f5.6、f8、f16、f22 |
大きさ | 幅126mm 高さ81mm 奥行き65mm |
質量 | 670g |