OLYMPUS PEN EE-3

Camera & Photo
オリンパスペンEE-3:PENシリーズ:オリンパス
オリンパス 技術・デザイン:PENシリーズ:オリンパスペンEE-3のページです。

フィルム装填
フィルム装填をする前にEEシステム(自動露出調整機構)を解除します。解除の理由は、周囲が暗いとレリーズボタン(シャッターボタン)が押せずフィルムを空送りすることが出来ずスムーズにフィルム装填が出来ない場合があるからです。
EEシステムの解除方法は、ASA環(絞り環)を回してフィルム感度(白い数字)の設定を外し、適当な絞り数値(オレンジ色の数字)の位置にします。
なおフィルムを装填したあとには必ず使用するフィルムの感度に合わせる事を忘れないようにしましょう。

裏蓋をあけてフィルムを入れます。
カメラ背面から見て左側サイドの下にある裏蓋開閉鍵を下に引くと、裏蓋があきます。

次にフィルム巻き戻しノブを上に引き出し、フィルムパトローネをフィルム室におさめ、フィルム巻き戻しノブを元の位置に戻します。

パトローネを軽く押さえながら、フィルムを持って少し引き出し先端を巻取りスプールの溝に差し込みます。次にレリーズボタン(シャッターボタン)を押してフィルムの空送りをします。

フィルムのパーフォレーションが上下ともスプロケットの歯にかかることを確認してから裏蓋を閉じます。

フィルム駒数計を1にします。
次に空写しを3~4回行いフィルム駒数計が1を指すようにします。空写しをする前に念のため巻取りクランクを起こしてノブが重く感ずるまで軽く回してフィルムのたるみをとっておくと、空写しの途中で巻き戻しノブが巻き上げによって回るのでフィルムが正しく装填されているか否かの確認が出来ます。

フィルム駒数計は順算式で、写し終わったフィルムの駒数を示します。写し終わって裏蓋を開くと、フィルム駒数計は自動的にS(スタート)のり位置に戻ります。

フィルム感度を合わせます。
最初にEEシステムを解除するために回したASA環を装填したフィルムの感度に合わせます。ASA=ISOです。
ISO100なら100の位置にISO400なら400の位置に合わせます。

ピントは固定焦点です。
EE-3は、1.5mから無限遠まで撮影として設計された固定焦点式です。写すものは1.5m以上はなれた距離のものを撮影しましょう。特に4mの位置がピントがよくあう位置とのことなので、撮影時の参考にしてください。

撮影する。
ファインダーを覗いて構図を決めます。白い枠内に写したいものが入るように写します。写したいものが暗すぎると赤いマークが出て、シャッターは切れません。(下写真の右側)

フィルムの巻き戻し
撮影が終わったらフィルムを巻き戻します。撮影が終わったかどうかは、巻き上げノブ(巻き上げダイアル)が巻けなくなるのでわかりますが、フィルム駒数計の数字でも確認することが出来ます。24枚撮りなら48、36枚撮りなら72です。
フィルムの巻き戻しは、まずカメラ底部のフイルム巻き戻しボタンを押し込みます。次に巻き戻しクランクを起こし矢印の方向に回してフィルムを巻き戻します。フィルムの巻き戻しが終わると急に軽く巻けるようになるので巻き戻しの終了がわかります。巻き戻しが終わったら裏蓋を開けて取り出します。
※ フィルムをカメラに装填する時も、取り出す時も直射日光の当たらないところで行うようにしましょう。

主な仕様

画面サイズ24mm×18mm
レンズDズイコーF3.5 f=28mm(3群4枚)
シャッターオリンパスシャッター、(自動)プログラム式EE(1/30秒・1/250秒)
(フラッシュ用)1/30秒、シンクロX接点
ファインダーブライトフレームファインダー、0.5倍
不適切露出時赤警告マーク付
フィルム巻上リヤー・ワインディング・システム
セルフコッキング、自動巻止、二重露出防止、二重巻上防止
フイルム巻き戻しクランク式
フィルム駒数計順算式、自動復元
ピント調整固定焦点式(1.5m~∞)
露出調節露出計による自動調節(EE)
EE可能範囲EV8.5~EV17(ASA 100)
フィルム感度ASA25~400

フラッシュ撮影について
このEE-3は、EE-2にフラッシュマチック機構(専用ストロボPS-200を使用した時、目測距離をマニュアル絞りリング上でセットすれば適正絞り値になる機構)が追加されたカメラだぞうですが、あいにく専用ストロボを入手しておらず写真掲載も実写も出来ません。一応使い方は記載しておくことにします。
GN14専用フラッシュマチック
1. 赤い警告マークの出るような暗い被写体の場合はフラッシュ撮影をします。
ASA100でGN14専用フラシュマチック機構付きなので、オリンパスPS200、PS200クイックを使うと大変便利です。
2. カメラ上部のアクセサリーシューに専用フラッシュを差し込み、ASA環(絞り環)を回してフィルム感度設定を外し、For Flash(GN14)のところの撮影距離目盛に合わせるだけで、絞りが自動的に決まり適正露出の撮影が出来ます。
3. ASA100、GN14以外のフラッシュ撮影の場合はASA環(絞り環)を回して被写体までの距離に応じた絞り値を使用するフラッシュに応じた数値に合わせて使用してください。シャッタースピードは1/30秒になります。フラッシュ撮影が済んだ後はASA環(絞り環)を回して入れてあるフィルムの感度をセットすることを忘れないようにしてください。
4. オリンパスPS200、PS200クイック、フラッシュCLは、カメラ上部のアクセサリーシュー(コードレス接点付)に差し込むだけで電気的に接続しますが、一般的なフラッシュガンやストロボを使用する場合は、フラッシュの接続プラグをカメラのシンクロソケットに取り付けて使用します。