RICOH AUTO HALF SE2

Camera & Photo
フィルムカメラ / 製品 | RICOH IMAGING

珍しく元箱ごと残っているハーフカメラ。1976年発売のオートハーフがこのSE2です。
固定焦点、固定シャッタースピードですが露出はセレン光電池によるオートです。
取り扱い説明書もありましたので、それに沿う形で使い方を載せておきたいと思います。
ちなみにこのカメラには他のカメラで使用するような電池は不要です。

まずはフィルム装填から
カメラの背面から見て右側サイドにある裏蓋開閉ボタンをOPENの方向へ押し下げると裏蓋が開きます。

フィルム巻き戻しクランクを下に引き下げます。パトローネ室にフィルムのパトローネを入れ、巻き戻しクランクを戻します。巻き上げノブを回して金属のくわえ口にフィルムの先端を1cmほど差し込みくわえ口のツメにフィルムのパーフォレーション(フィルムの穴)をかけます。ノブを少し回してスプロケットにもパーフォレーションを合わせます。この状態で裏蓋を閉じます。

スプリングを巻き上げます。
巻き上げノブを矢印の方向に回してスプリングを巻き上げます。発売当時は一杯に巻くと30コマ連続撮影が出来たようですが、今となっては経年変化も当然あるので連続撮影コマ数も変わってくるはずです。それ以前に一杯巻き取っても大丈夫だろうか? という心配もあります。ほどほどにしておきましょう。途中でまた巻けばよいのですから。
次にフィルムカウンターに”1″が出るまでシャッターを押してフィルムを進めます。

フィルム感度ダイアルをセット
装填したフィルムの感度に合わせてカメラ上部の露出ダイアルをセットします。ASAと記載されていますが、ISOと同じです。今回もいつもの業務用フィルムなのでISO100で100のところに合わせます。
通常の撮影はオートで撮影しますので下の写真のようにAのところへ合わせます。
シャッタースピードはオートの位置で1/125秒、それ以外の位置はストロボ使用で1/30秒です。

ファインダー内表示の見方
ファインダー内のセンターの●が左側のようにイエローなら撮影OK、
●が赤の時は露出不足です。
ピントは固定焦点で2.5mということなので被写体との距離はそれを目安に撮影します。

撮影終了後フィルムの巻き戻し
巻き上げが出来なくなりシャッターが押せなくなったらフィルムは終了ですが、フィルムカウンターでも確認をします。フィルムの巻き戻しは巻き上げノブの外側のリングを反時計方向に回して赤い指標を赤い▲マークに合わせ、中心の巻き戻しボタンを押します。

クランクで巻き取り
巻き戻しクランクをおこし、時計方向=矢印の方向に回してフィルムを巻き戻します。フィルムが完全に巻き戻されると手ごたえが軽くなります。
巻き戻しボタンを押すとジーっと音がする場合がありますが、巻き取られていたスプリングが戻っている音なので特に問題はありません。

※ 私の持っているSE2には底面に巻きもどしの指示シールが貼ってありました。

セルフタイマーの操作は前面のレバーを矢印の方向に倒してからシャッターを押して使用します。

仕様

レンズリコーF2.8 25mm 3群4枚構成テッサータイプ固定焦点式
シャッターオート撮影 1/125秒
ストロボ撮影 1/30秒
ファインダー採光式ブライトフレームファインダー 視野率85%
フォーカス2.5m 固定焦点
露出計セレン光電池使用完全連動EE、連動範囲EV10~16
フィルム操作スプリングモーターによる自動巻き上げ
クランクによる手動巻き戻し

SEのブラックとSE2です。

取り扱い説明書