mini 70 は2020年出荷終了となりました。発売当初は男性向けチェキというような位置づけで販売されていましたが、私見ではあまり売れた機種という印象はありません。途中で少しだけ機能が追加されて現在までにいたるのですが、今回紹介しているのは最初の頃のタイプのものです。違いは後の説明の中で記述します。
各部の名称
電池を入れる
カメラ背面電池室の蓋三角マークを少し押さえて開きます。電池の極性を合わせて2本入れ蓋を閉じます。
フィルムパックを入れる
カメラ背面から見て左側側面にある裏ぶたロックのボタンを下にスライドさせて裏ぶたを開き、フィルムパックの裏面イエローの目印をカメラの目印と合わせてフィルムパックをいれます。その時フィルムパックは左右を持つようにして力をあまりかけずにカメラに落とし込むようにして入れます。
裏蓋を閉じます。裏蓋は一度でシッカリと閉じましょう。入れなおしたりしているとフィルムが感光してしまう場合があるらしいです。私は経験がありませんが、説明書にはそう記載があります。
POWERボタンを押して電源を入れます。レンズが繰り出されるのでレンズ部分を押さえないように注意します。シャッターボタンを1回押してフイルムカバーを排出させます。フイルムカウンターに10が表示されフィルムの装填が完了です。
撮影
1.電源ボタンを押し、電源を入れます。
注意!! 「電源を入れる際、レンズカバーを押さえないでください。レンズカバーが開かなくなる場合があります。」との記載が説明書にあります。
2. カメラをしっかりと構え、ファインダーを覗き構図を決めます。
3. シャッターボタンを押します。
• フラッシュ充電中(モード表示部の アイコンが点滅)には、シャッターが切れません。
• 横位置撮影は、フラッシュ発光部が上になるように構えた方が自然な仕上がりになります。
• 指やストラップがフラッシュ発光部、フラッシュ受光窓、AE受光窓、撮影レンズ、フィルム出口に掛からないように注意して撮影をしましょう。露出不足や不要物の写り込み、場合によってはカメラの故障の原因となります。
• シャッターボタンを押すときは、撮影レンズに触れないように注意してください。
セルフタイマー撮影
1. 通常のセルフタイマー撮影・セルフタイマーボタンを1回押します。
モード表示部にセルフタイマーアイコンが表示されます。そのままシャッターボタンを押すと、カメラ前面の赤いセルフタイマーランプが約7秒間点灯しそのあと約3秒間点滅してシャッターが切れます。
2.セルフタイマーで2枚続けて撮影する場合・セルフタイマーボタンを2回押します。
モード表示部に2枚撮りセルフタイマーアイコンが表示されます。シャッターボタンを押すと、セルフタイマーランプが約7秒間点灯しその後、約3秒間点滅してシャッターが切れて1枚目が撮影されます。1枚目のフィルムが排出されると、再びセルフタイマーランプが約3〜6秒間点灯します。その後、約3秒間点滅してからシャッターが切れて2枚目が撮影されます。
※ 各撮影モードと組み合わせて設定することができます。
※ セルフタイマーを解除する場合は、セルフタイマーランプが点灯または点滅している間に、セルフタイマーボタンを押します。
3.セルフィーモード(自撮り)
セルフィーボタンを1回押すとセルフィーモードを示すアイコンが表示されます。セルフショットミラーを使用して、自分自身を撮影するときに使用します。セルフ撮影するために最適な明るさと撮影距離に設定されます。
レンズの先端から40cm〜50cmの距離になるようにしっかりとカメラを構えます。セルフショットミラーで構図を確認して撮影をします。
4.セルフィーモードでセルフタイマー撮影
どんな時に使用するのか、そのシチュエーションが最初は浮かびませんでしたが、考えてみればシャッターボタンを押さずに撮れるというのはカメラを構える自由度が各段に広がります。普通の自撮りでは撮れない写真が撮れるはずです。
いろいろな設定での撮影
MODE(モード)ボタンを押します。MODEボタンを押すごとに、撮影モードが切り替わり撮影モードを示すアイコンが表示されます。表示のない状態はオートモード、1.花の表示はマクロ、2.山の表示は遠景、3.イナヅマ矢印はストロボの強制発光、4.Hi-keyの表示は明るめの写真撮影モードです。初期タイプではこの4つのモードでしたが、これに弱フラッシュモードが追加されたのが機能変更後のmini 70です。
1.マクロ
被写体に近づいて(30cm〜60cm)大きく撮影したいときに使用します。このカメラでは近距離撮影の補正マークがファインダー内にありませんので、センターを示す○のエリアが、被写体の中心よりやや右上になるようにカメラを構えて撮影します。
2.遠景
離れた被写体(3m〜∞)を撮影する場合に使用します。
3.強制発光
周囲の明るさに関係なくフラッシュを発光させて撮影したい場合に使用します。逆光時にも被写体を明るく写すことができます。
※ このモードでは暗い所でもスローシャッターにならないため(1/30秒)、手ブレを防止することができますが、背景が暗めに写る場合が多いと言えます。
4.Hi-key ハイキー
写真全体が明るめに撮影されます。被写体が暗い感じに写ったときや明るい写真にしたい時に設定します。写真全体の明るさの度合いは、被写体ゆ周囲の明るさ、気温などに影響され撮影する場面で変わります。
弱フラッシュ(初期タイプでは選択できません)
暗い場所で、0.6m〜1.5mまで接近して人物を撮影する場合に使用します。
フラッシュの光量を少し抑えることで、人物を柔らかく写すことができます。
フィルムパックを取り出す
フィルムカウンターに「0」が表示されたら次のようにフィルムパックを取り出します。
1. 裏ぶたロックをスライドさせて外し、裏ぶたを開けます。
2. フィルムパックの長方形の穴をつまみ、空のフィルムパックを真っ直ぐ引き出します。
仕様
使用フィルム | フジフイルム インスタントカラーフィルム instax mini |
画面サイズ | 62mm × 46mm |
レンズ | 沈胴式レンズ 2群2枚構成 f = 60mm 1:12.7 |
ファインダー | 実像式ファインダー 0.37倍 ターゲットマーク付き |
撮影距離 | 電動3点切り替え式(0.3m~0.6m/0.6m~3m/3m~∞) マクロモード(0.3m~0.6m) 標準モード(0.6m~3m) 遠景モード(3m~∞) |
シャッター | プログラム式電子シャッター 1/2秒~1/400秒 |
露光調整 | 自動調節 連動範囲:LV5.0~15.5(ISO800) 露光補正(Hi-Key) :+2/3EV |
フィルム送り出し | 電動式 |
フィルム現像時間 | 約90秒(時間は気温によって変動します) |
フラッシュ | 低輝度自動発光オートフラッシュ(自動調光) 充電時間:0.2秒~7秒(新品電池使用時) フラッシュ充電中表示 強制発光可能 フラッシュ撮影距離:0.3m~2.7m |
セルフタイマー | 電子式 作動時間:約10秒 連写モードあり 途中解除可能 |
液晶表示 | フィルムカウンター / 残数表示 撮影モード セルフィー、マクロ、遠景、フラッシュ強制発光、 ( 弱フラッシュ )、Hi-key セルフタイマーモード / 1枚・2枚連写 |
電源 | リチウム電池(CR2) 2本 撮影可能枚数:約40パック |
その他 | フィルムパック確認窓 三脚ねじ穴(三脚は別売り) |
大きさ・質量(重さ) | 99.2mm×113.7mm×53.2mm(突起部除く) 281g(電池、ストラップ、フィルム別) |