私が初めて購入したのがこのカメラでした。電池不要でカートリッジ式のフイルムを入れるだけの簡単操作、撮影後にフィルムを巻き戻す必要もなくフイルムの取り扱いによる失敗はありませんでした。
1972年にコダックがそれまでの画面サイズ26mm×26mmのインスタマチックから、新たに画面サイズ13mm×17mmのポケットインスタマチックを開発しカメラも発売しました。
各部の名称
カートリッジフィルムの装填
カメラの裏ぶた上部のノブを押し下げると裏ぶたが開きます。110カートリッジを入れ裏ぶたを閉めます。カメラ底面にあるフィルム巻上げノブを複数回スライドさせてフィルム確認窓に表示されているフイルムカウンターが1を表示するまで巻き上げます。
撮影
カメラ前面のレンズカバーをスライドさせて開きます。ファインダーをのぞくとレンズカバーが閉まっている時には赤いバーが斜めに表示されレンズカバーが閉まっている事を示します。レンズカバーを開くとこの赤い表示はなくなります。
ファインダー内に見えるフレーム内側に被写体を収めて撮影をします。近距離で撮影する場合はフレーム内の右側にある近距離補正マークの内側(左側)に被写体が収まるようにします。
固定焦点なのでピント合わせは不要です。約1.5m~∞を写すことが出来ます。カメラが小さく、軽いうえにシャッターのストロークが比較的深いので、カメラをシッカリと持ちカメラブレに注意してシャッターを押します。
通常撮影はシャッタースピードが1/100秒、フラッシュキューブ(マジキューブ)使用時は1/40秒になります。ちなみにこのフラッシュキューブですが、2020年の現在でも海外サイトなどから購入出来るようです。
フィルムの方はロモグラフィーが販売していますので、ロモグラフィーのフィルムを扱うお店でも購入が可能です。今年発売が開始されたmetropolisという特徴のあるカラーネガフィルムは110フィルムサイズも発売されています。
主な仕様
使用フィルム | 110カートリッジフィルム |
画面サイズ | 13mm×17mm |
フィルム感度 | ネガフィルム ASA 32-125 = ISO 32-125 リバーサルフィルム ASA 40-80 = ISO 40-80 |
フイルム巻上げ | 2ストローク巻上げ |
レンズ | 25mm、f/9.5トリプレットレンズ、 固定焦点式 約1.5m~∞ |
レンズカバー | スライド式、ファインダー内開閉確認表示付 |
シャッター | 機械式、1/100sec、フラッシュ使用時1/40sec |