シングルレコード・EPレコード・コンパクトレコード

Radio & Record

7インチ(約17cm)レコードのお話
 シングル盤、シングルレコードには正式な名称がつけられていなくて便宜的にそう呼ばれていたという事を最近知りました。これらのレコードはジュークボックスのオートチェンジャー用に作られ、そのためにセンターの穴が大きく(38mm)、その形状からドーナツ盤とも呼ばれることは知っていました。回転数は毎分45回転で収録時間は約5分程度のものがこれにあたるのだそうです。
そして、EPレコードはこのシングル盤やシングルレコードの収録時間を延ばす目的でつくられたレコードでEPとはextend playingの略なんだそうです。これもまた知りませんでした。サイズ、回転数ともシングルレコードと同じ7インチ・毎分45回転のままですが、音溝の間隔を変えるなどの方法を使って収録時間を片面8分程度にまで伸ばしたものをEPレコードと呼ぶのだそうです。
私は7インチで45回転のレコードをシングル盤と呼んでいましたが、正確な意味を知ることもなく時にはEPとも呼んでいたので、今更ですが訂正しようと思います。

それでまずはシングル盤ですが、これはたくさん持ってます。というか7インチの45回転はほぼシングル盤です。上のドーナツ盤のように最初からセンターホールが大きいものもあれば、下のように機械に入れる時に中はの部分を折って使うものもあります。

さてそれで今まで同じだと思い込んでいたEPレコードが手持ちにあるのかどうか探してみました。昔の曲は短いですね、2分台から3分台ばかりでたまに4分台前半もありましたが、これもシングルレコードの5分程度に収めるためなのかもしれません。
それで残念ながら今のところレコード盤やリーフに EPとかextend playing の記述のあるものは見つけられていませんが、シングルレコードが約5分程度という収録時間を踏まえて、やっと1枚6分を超える時間の曲のレコードを発見しました。それが次の

イーグルスのホテル・カリフォルニアです。さてこれがEPレコード?
EPレコードは片面8分程度まで収録時間を伸ばし2~3曲を収録したとの記述も見られるので今のところはよくわかりません。

コンパクト盤・コンパクトレコード
同じ7インチ盤にもLPレコードと同じ毎分33・1/3回転のレコードがありこれをコンパクトレコードとかコンパクト盤と呼びます。特にそのように呼んだ覚えはありませんでしたが、こちらはレコードにもそう書いてあります。

片面2曲で両面で4曲が多いように思います。詳細は割愛しますが、ようはLPの内周部に当たるため音質的には劣りますが曲数の割に安価だったので買われていたようです。
実際に私は先のEPレコードにある45回転で片面2曲というレコードに記憶がなく複数曲収録されたものと言えばこのコンパクト盤だったように思われます。

名称回転数穴径収録時間曲数
シングルレコード(通称名)毎分45回転38mm5分程度まで基本片面1曲
EPレコード毎分45回転38mm8分程度まで片面2~3曲程度
コンパクトレコード毎分33・1/3回転7.2mm7分程度まで片面2~3曲程度

※ 上記の表は種々の情報を私なりにまとめた結果です。収録時間についてはレコードのカッティングスタジオの情報なども参考にしています。およその最長収録時間を表記していますが、推奨収録時間はシングルレコードで4分程度まで、コンパクトレコードで6分程度までとしているものが多いように思われます。曲数については1曲の長さにより変わります。いずれもまだ情報不足と言わざるを得ません。
予めご了承ください。
※ 今回は参考画像に洋楽の7インチ盤を使用してみました。