8センチCD(3inc CD、CD3)CD Single

Radio & Record

最近は全く目にしなくなって、配信やサブスク全盛の今では知らない人もいるというこの8センチCD。今更感はあるのですが、やはり手元に残っているものもあるので、ここに留めておこうとと思います。
1981年フィリップスとソニーにより共同開発され最初にCD-DA(Compact Disc Digital Audio)が規定されました。その後1987年にこのシングルCDの規格が追加されたようです。、
ディスクの直径が約8cmなので8センチCDと呼ばれ、欧米では3inch CDと呼ばれたとのことです。

私が最初に購入したシングルCDは、長渕剛の乾杯だったと思います。これは現在発売されている8センチCDで一番古いものなのだとかウィキペディアの注釈にありました。
希少盤などでは8センチCDといえども高額で取引をされているものがあるようですが、特にそのようなモノを購入した覚えもなく、ただ手元にあるモノの中から時代として代表されるような8センチCDを載せておこうと思います。

音楽CDの物理的な規格はRed Bookと呼ばれていますが、日本で販売される音楽CDの表示については、別に日本レコード協会の規格が適用されているようです。具体的にはコンパクトディスクのロゴ表示、8センチCDでは8センチオーディオCD用の業界統一マーク、レーベルマークなどと収録内容や著作権関連の表示、発売日などやバーコード価格などについてが細かく規定されています。

8センチCDの記録方式は12センチのCD-DAと同じですが、ディスクサイズの違いから対応しているプレーヤーでないと再生が出来ません。対応していないプレーヤーに入れて機器故障となるなどのトラブルもあったようです。12センチCDとして使用するためのアダプターもありますが、ひと手間増えてしまいます。
日本では1988年あたりからシングル用として使用され(楽曲2~3曲、あるいは1曲とその曲のカラオケなど)1990年後半までは標準的に販売されていました。ですが先のプレーヤー互換の問題や使い勝手、12センチのマキシシングルの登場等で徐々に減少し、その後はあまり見られなくなりました。

販売されるシングルCDのほとんどが12センチのマキシシングルになってしまった2003年頃にタイムスリップグリコに代表されるような食玩として.1960年代から1980年代のシングルレコードを8センチCDサイズに縮小使用された時期がありました。その時は一時的にその年の8センチCDの生産枚数が非常に増えたらしいのですが。以降はそういった展開もなく現在に至っています。

どれもコンプリート出来ていませんが、手持ちのモノを少し載せておきます。当時コンプリートするためには数万円が必要だったとか、ただオークションや中古販売などで買い集めるという手段もありました。楽曲自体は他の方法でいくらでも入手出来たのですが、ブームだったんでしょうね。