ソノシート(Sonosheet, Phonosheet, Flexi disc)

Radio & Record

雑誌の付録やメッセージカード、企業や製品の販促物、あるいは高価だった通常のレコードの代用品として普及していた塩化ビニールのシート状の録音媒体がソノシートです。 1958年(昭和33年)にフランスのS.A.I.P.というメーカーで開発されたとのことですが、 ソノシートという名称は後に朝日ソノプレス社(後の朝日ソノラマ)の商標となり、その普及期には発売するメーカーによって商品名がフォノシートやシートレコードなどと異なっていましたが、現在ではソノシートという呼び名が一般的になっているらしいです。
私が最初にソノシートを手にしたのは小学生の頃の雑誌の付録だったと思います。それがキッカケだったかどうかは定かではありませんがポータブルのプレーヤーを買ってもらって、アニメのソノシートなども持っていました。今でも記憶に残る出来事は近くの駄菓子屋で引いた くじ でパーシー・フェイスの夏の日の恋のピクチャーソノシートが当たったこと、但し引いた時にはハズレを引いた感覚で曲も知らずガッカリしたことを覚えています。聞きもしなかったので結構長い間しまい込んであったはずなのですが、今は行方不明というか、多分何かと一緒に捨ててしまったと思われます・・・残念

フジカラーのCMソングもこんな形で宣材として配布されていた時代があったのです。
吉田拓郎 氏は当時何曲もフジのCMソングを作っていました。「Have a Nice Day イェーイ、イェイェイ、オーウォーウォウ、フジカラー」で始まる本人歌唱のCMソングは今でも忘れられません。

次は今はなきサクラカラーが製作していたSLの音が録音されたソノシートと写真集、1~3まで手元にあります。ちなみにSLとは steam locomotive = 蒸気機関車 のことです。
当時SLは写真で撮るだけではなく、その音を録ることもカセットテープやそのレコーダーの普及もあってマニアの間では流行っていたと記憶しています。

数枚のソノシートがついた雑誌風のシリーズものが出ていたようです。

朝日ソノラマからは、見た目あたかもレコードのようなものがありました。半透明のモノよりはやや厚めに感じられ平面性も高いように思われます。

ソノシートにもピクチャータイプがあります。アニメのものはもう無くしてしまいましたが、数年前に譲り受けたモノに入っていたのが下の写真です。

最後におまけ、フィルムやカメラ、ロゴマークは先のフジカラーのソノシートのジャケットに印刷されていたものです。