1967年に発売された一眼レフタイプのハーフサイズカメラ
このカメラは義父が残したカメラを譲り受けたもので、使うこともなかったので暫く後輩に貸し出していた時期もありました。自分で購入したものなら多分その後輩に譲っていたのですが、そういう訳にもいかず今でも手元に残してあります。で今回久々にフィルムを入れてみようと思います。
・現在確認出来る公式の解説ページは以下に
公式ページにも記載がありますが、このカメラはPEN-FTから露出計とM接点を省いて廉価版として発売されたものらしいです。従って完全にマニュアルのカメラとなっています。電装部分が無いのでそれらのトラブルがありません。しかも内臓露出計がない分ファインダー像がFTに比べて明るく見やすいというメリットもあるようです。
一眼レフなのにカメラの上部がフラットなのがPEN-F系の一眼レフカメラの特徴です。ハーフサイズの縦長画面なのでボディの中にプリズムが埋め込まれています。さらにこれによって他の一眼レフのようなフォーカルプレーンシャッターを組み込むことが出来ないためロータリー式(回転式)のものが採用されています。このロータリーフォーカルプレーンシャッターの特徴としてストロボが全速同調となっていることも大きな特徴と言えます。
シャッタースピードはボディ前面のシャッター側にあるダイアルで選択します。
B、1、1/2、1/4、1/8、1/15、1/30、1/60、1/125、1/250、1/500 バルブを入れて11段階です。
特に操作に戸惑うような部分はないと思いますが、しいて言えば標準レンズ上部には同じ形状の押しボタンが二つ、正面から見て右側は絞りの確認用、右側がレンズ交換用のボタンです。
それとOM系ではフィルムの巻き取り時に前面のレバーを回してから巻き取りますが、PEN-F系では底部の巻き取りボタンを押し込んでから巻き取りをします。
マニュアル撮影の場合最近はスマホのアプリでも露出計があったりするのでそれを使用するのも良いですし、露出計を使用しない場合は露出の目安を別のページに表にしてありますので、ご参考になさってください。
主な諸元は以下に
型式 | 35mmハーフサイズフォーカルプレーン一眼レフ |
画面サイズ | 24×18mm |
レンズ交換 | ペンFシステム専用マウント、バヨネット交換式 |
レンズ | F.Zuiko-S 38mm F1.8 他 |
シャッター | メタルロータリーフォーカルプレーンシャッター |
シンクロ接点 | X接点、シャツタースピード全速同調 |
ファインダー | ポロプリズム式・倍率0.8・視野率92% |
フィルム給送 | レバー巻き上げ・150度一作動 |
大きさ・重量 | 127 X 69.5 X 62.5 mm 600g (F1.8装着時) |
※ 露出制御 | シャッターダイヤルに直結する専用CDSメーター別売 |
フィルムの巻き上げとシャッターレリーズの音を載せてみます。
フィルムを巻き上げてからしばらくしてシャッターを切っている音が3回入っています。
次の頁はレンズの紹介と撮影例です。