ローライのコンパクトカメラ、驚くほど徹底してプラスチックのカメラという印象。カメラ前面のRolleimat Fのプレートが無い状態でしたのでシャッターが切れることくらいしか確認せずに長らく放置していました。次はどれにしようかと迷う中でこれを発見、ローライならレンズはどうなのか? とふと思い撮影出来そうかどうかいろいろ確認したところ、露出計もフラッシュも動作しました。ということでササっと掃除してモルトを貼り替えました。
各部の機能と名称
電池を入れる
露出計用のボタン電池はカメラ背面、巻上げレバーの下あたりコインでフタを開けます。発売当時は水銀電池を使用したと思われますが、現在となってはLR44あたりでなんとかなるだろうということで、+を手前にして入れます。
フラッシュ用の電池はカメラ底面のフタをスライドして開き単三電池を2本入れます。古いカメラなのでマンガン乾電池を使用していたのではないかと推測されますが、まあアルカリ電池くらいまでなら問題ないはずと、手持ちのアルカリ電池をいれました。単三電池は2本です。
フィルム装填
フィルムの装填も特に変わったところはありません。カメラ裏側のスライドボタンを下に下げ裏蓋を開けます。
フイルムの巻き取りクランクが下についているところが特徴といえばそうです。フィルム巻取りクランクを引き出してフィルムを入れ、巻取りクランクを元に戻します。次にフィルムを少し引き出し、先端を巻取りスプールの隙間に入れてパーフォレーションがスプロケットなどの歯に合うように調整しながらフィルムを巻き上げます。巻上げを確認出来たら裏蓋を閉じます。その後フィルムカウンターを見ながらシャッターと巻上げを繰り返す空送りをしてフィルムカウンターを1のところまで進めます。
感度設定
フィルムの装填が終わったら、感度設定をします。レンズ下に設定数値の窓がありレンズ環の下部に切替レバーがあります。装填したフィルムの感度に合わせます。ASA=ISOの数値です。今回も私が装填したフィルムはISO100です。
距離環
ピント合わせは目測です。レンズ環にある指標マーク、1人のアップ・2人マーク・3人マーク・山マークでピントゾーンを簡単設定できます。ちなみにレンズの下側にはメートル表示もあります。1人のマークでは1m、2人マークは1.5m、3人マークは3m、山マークは無限遠になります。
ファインダー
ファインダーをのぞくと撮影範囲を示すブライトフレームが見えます。上部には近距離補正マークもあります。またフレームの右側に露出計があり光量に応じて針が上下します。目盛りの下部は赤くなっていてこの部分を針が指したらフラッシュを使用します。
フラッシュ
フラッシュを使用するにはカメラ前面のスライドボタンをフラッシュマークにしてフラッシュをポップアップさせます。するとチャージが始まりカメラ上部のフラッシュマークのランプが点灯したら準備OKです。
フラシュ撮影が終わったらポップアップしたフラッシュを下へ押し込んで戻します。
フィルム巻戻し
フィルムを撮りきったら巻戻しをします。カメラ程底部の巻戻しボタンを押し込み、巻戻しクランクを起こして矢印の方向にフィルムを巻きます。巻き取りが急に軽くなったら巻取り終了。裏蓋を開いてフィルムを取り出します。
私はフィルムを入れる前に、露出制御が動いているのか何度も確認しました。露出計が動いていることはファインダーで確認できるのですが、それに応じて絞りやシャッタースピードが動いているのか否かがわかりずらいのです。少なくとも絞りの大きさが変化していることは裏蓋を開いたまま裏側からレンズをのぞき光量の違う場所でシャッターを押すことで確認できました。シャッター速度の1/60-1/300の間の違いは残念ながら私にはわかりませんでんした。ということで実際に撮影してみるしかないですね
主な仕様
カメラタイプ | ビューファインダーカメラ CdS自動プログラム式露出システム フラッシュ内臓 |
画面サイズ | 24×36mm |
レンズ | 38mm Rolleinon 1:2.8 3群4枚構成 |
フィルム感度 | 25-500 ASA |
シャッター速度 | 1/60 – 1/300秒 (自動) |
絞り | f2.8 – f22 (自動) |
露出制御 | 1/60秒 f2.8 ~ 1/300秒 f22 EV9-17 (ASA100) |
ピント | 距離環 目測設定(ゾーンフォーカス) |
内臓フラッシュ | ガイドナンバー12 1-4.8m(ASA100) |
電源 | 露出計 ? (LR44可) フラッシュ 単三電池2本 |
撮影結果は後日アップします。