Canon Sketchbook

Camera & Photo

1989年発売 軽量・小型固定焦点式35mm全自動カメラ
詳細は以下ページをご参照ください。

スケッチブック - キヤノンカメラミュージアム
キヤノンのフィルムカメラ、スナッピイ、スケッチブックをご紹介しています。

このカメラはなかなか個性的で毎回使い方が分からなくなって調べなきゃならんので、撮影時に参考となる仕様と使い方の一部を記載しておくことにしました。
上記の詳細リンク先には記載のない事も若干付記してあります。

レンズ35mm F4.5 固定焦点
レンズカバーコーナーフォギーフィルター付き(下部レバー操作で撮影)
シャッター1/70秒固定シャッター
EE機構Cds素子、EV10~15(ISO100)、ISO100/200・400/の2段切り替え(手動)
およそF4.5~F22くらいまで絞りが変わるということらしい
ISOボタンの切り替えでそれぞれ一定方向に露出補正も一応可
内蔵ストロボガイドナンバー9(ISO100・m)
使用電池1.5V単3電池2本・日付用ボタン電池CR2025x1
フィルム装填セミ・オートローディング
フィルム巻き戻し巻き戻しスイッチとロック解除ボタン操作による巻き戻し
  1. 電池はリチウムとかではなく普通の単3電池を2本です。私見ですが古いカメラなのでアルカリ電池程度までにとどめておいた方が無難かもしません。充電式、エボルタ、リチウムなどは自己責任でご自由になさってください。それとバックアップ用(主に日付?)のリチウム電池CR2025が別途必要です。でもリンク先には記載がないんですけどね、裏蓋の内側から交換できます。
  2. フィルム装填は裏蓋を開けて他のオートローディングのコンパクト同様にフィルムの先端合わせで、と思ったらボディ内にフィルム先端のマークがありません。とりあえず巻き取り軸あたりに先端を載せて裏蓋を閉じます。でもそれだけではウンともスンともいわないのです・・・でシャッターを1回切ると巻き取ります。3~4回シャッターを切ると上のカウンターに1が表示されます。多分このカウンターが動けばフィルムは巻き取られていると思います。試しに露光エリア中央のスプロケットを過ぎたあたり(ギリギリパーフォレーションがスプロケットに乗るくらいのところ)にフィルムの先端をおいてみましたがそれでも巻き取っていましたので、普通に巻き取り軸あたりに先端を置いて裏蓋を閉じればまず大丈夫だと思います。
  3. ISO設定は正面のレンズの右側にあるスライドボタンで行います。ISO100・200が上に、ISO400が下にの2択のみです。ISO800なら下ですね
  4. デート機能もあるのでリチウム電池を入れ替えたら設定が必要です。日付を写し込みたくない場合は1番左側のボタンで- – – – – – – の表示にして写し込みを停止します。

あとは通常撮影ならレンズ左側のスライドボタンを下げてカバーを開けばシャッターが押せます。 コーナーフォギーのフィルターを使いたいときはカバーを閉じたままレンズ右下のスライドボタンを内側に押しながらシャッターを押すと撮影出来ます。
ストロボは必要な時に上部の赤いボタンが飛び出してきますが、強制発光させたいときは事前に暗い方へ向けてシャッターを押すと飛び出してくるので、その後ストロボに充電が完了し赤いボタンにランプが点いたらそのまま撮影すれば良さそうです。ただこれは一度飛び出したら自動で戻るわけではなく、ずーっとストロボ撮影になるということなのでストロボが不要になったら押し込んで元に戻すか、毎回ストロボ撮影後にはこのボタンを元に戻す操作が必要だということです。

三脚穴はシャッター側の側面にありますので、普通に三脚につけたままだと縦長の写真になります。フィルムの巻き戻しは最後だろうが途中だろうが底面のボタン操作で可能です。底面のボタン左側を押しながら右側をスライドさせると巻き戻しが始まり・・・ほっておくといつまでも巻き上げていますので、巻き終わったところで(いつ巻き終わったのか分からな時は暫く巻き戻して・・・)最初に押した左側のボタンをもう一度押してロックを解除すると巻き戻しがとまります。
廉価判カメラの面倒さでもあり面白さでもあり、知らないと使えないところもまた楽しいじゃあないですか・・・と言いつつ何時も忘れてしまうので、こうしてメモってる訳ですが
撮影してみないとわからない事を少し、シャッター速度が固定なのでシャッター音の変化もないのですが、暗くてストロボが必要な時は1回シャッターおしても上部の赤いボタンが飛び出るだけでした。飛び出た後はストロボの充電が完了して赤いボタンのランプが点くのを待ってからシャッターをもう一度押すとストロボでの撮影が出来ます。ただランプが点かなくてもシャッターは押せてしまうので注意が必要です。私の場合はそれ以前の問題で最初は赤いボタンが飛び出ただけで撮影したと勘違いし、しばらくして「そういえば巻き上げの音がしない」と思い気が付きました。傑作が数点無くなりました・・・笑

撮影例です。最初の2枚は名古屋駅前、ビルを見上げて1枚と、キャッスルプラザホテル古くなったなーで1枚。1/70秒で固定焦点のカメラとしてはこのくらいのモノでしょうか?
3枚目以降は犬山市内。どちらもやや明るめの曇天だったことも結果に出ているように思いますが、全体的にはややオーバー気味な感じで、ここに載せた以外の写真には大きな手振れやピンボケもあり更にはレンズに指が少しかかったかと思われる写真もありました。
慣れない形と撮影状況 に戸惑っていたことが結果に表れたようです。もう一度チャレンジした方がよいのか? 自分でも迷ってます。 最近は、全自動で発売時には比較的高価なフィルムコンパクトを続けて使用してきましたので、やや撮影が適当になっていたのかもしれません。
ただ一方でこのカメラのレンズや露出制御の性能はこのくらいという見方もできなくはありません。

ふと思いついたのは、 あの” 写ルンです”と比べたらどうなのか、興味がわいてきました。同じ事を繰り返しても面白くないので、次回はこのカメラと”写ルンです”を同時に持ち出して同じものを撮影して比較してみようかと思います。