NATURA BLACK が巷で高騰し始めていたころに近隣のカメラ店で委託販売されていたroséカラーのもを購入、本体の程度は良かったんですが残念ながら元箱もリモコンも取説もありませんでした。
特徴は24mmの広角単焦点でf1.9の明るいレンズの搭載とNP(ナチュラルフォト)モードでしょうか、NPモードはこのカメラで初めて搭載されたと思います。そしてその後発売されたNATURA CLASSICA やNATURA NS 、KLASSE各機種 にも搭載されています。NATURA SではNPモードはISO1600以上のフィルムが必要でしたが、以降のカメラではISO800以上に変更されています。
NATURA BLACKはSの機能に加えて露出補正が可能なっているところが大きな特色でしょうか、ただし露出補正はNPモードでは使用出来ません。NPモードは簡単に言えばフラッシュを使用しないで撮影するモードです。
2020年4月使用方法と主な仕様を追加更新しました。
各部の名称
電池を入れる
電池ぶたの手前の角に指をかけて少し後ろに押すようにしてふたを開きます。電池は下方向を+にして入れます。電池の容量確認は電源をONにすると裏面の液晶パネルに表示されます。もし電池マークが点滅したら電池容量が不足しています。交換してください。
フイルムの装填
あらかじめカメラ内にフィルムが入っていないことをフィルム確認窓で確認しましょう。裏ぶた開放つまみを上にスライドさせて裏ぶたを開きます。
フィルムを入れます。パトローネを押さえながら、フィルム先端を少し引き出してカメラのFILM TIPマークの位置に合わせます。裏ぶたを閉めます。フイルムが自動的に巻き取られます。このカメラはプレワインディング方式と言って、最初にフィルムをカメラ側のスプールに全て巻取り、写した順にパトローネに巻き戻すタイプです。
フィルムカウンターにフィルムの撮影可能枚数が表示されます。もし表示されない場合はフィルムの装填がうまく出来ていませんので入れなおします。
「フジカラーNATURA1600フィルム」などISO1600以上のフィルムを入れるとNPマークが表示されます。
撮影
電源ONでAUTOモードになっています。一般的な撮影はこのままで大丈夫です。ファインダーをのぞき撮影するものをフレームの内側におさめたらシャッターボタンを半押し、オートフォーカスでピントが合えばグリーンランプがつくので、そのままシャッターを全押ししましょう。
警告表示について
AFファインダーランプ ファインダー横の緑のランプと液晶のAFマークが点滅した場合
被写体が近すぎてピントがあいません。最短撮影距離は40cmです。被写体から離れましょう。
露出警告ランプ ファインダー横の赤いランプと液晶のイナズマ矢印マークが点滅した場合
明るさが不足しています。フラッシュを使用するモードでの撮影が好ましい状態です。
液晶部分のイナズマ矢印だけが点滅している場合
フラッシュの充電中です。シャッターは切れません。充電が終わるまで待ちましょう。
NPモード
NATURA1600などISO1600以上のフィルムを使用する場合このカメラは自動的にNPモードになり夜景や室内などでもフラッシュを使用せず自然な雰囲気の写真を撮ることが出来ます。
モード切替
電源を入れると液晶パネルトがバックライトでグリーンになりますが、十字ボタンのセンターにあるメニューボタンを押してオレンジになるようにします。最初に一番上のAUTOの文字が点滅し
フラッシュ撮影のモード選択が出来るようになります。十字ボタンの右を押して変更します。
フラッシュ撮影モード選択
AUTO 通常のモードです。NPモードの場合はフラッシュは使用されません。ISO800以下のフィルムを入れたときは明るさに応じてフラッシュを使用しその光量も自動的に調節されます。
強制発光モード(イナズマ矢印) フラッシュを発光させたい時に選択します。
赤目軽減モード(瞳マーク) 人物撮影時にフラッシュがプレ発光して赤目を軽減します。
発光停止モード(イナズマ矢印停止マーク) フラッシュを発光させたくない場合に選択します。
夜景ポートレートモード(人と月のマーク) 夜景をバックに人物撮影をするとにき選択します。
セルフタイマー選択
OFF 通常モードです。 セルフタイマーもリモコンも使用しない場合
セルフタイマーモード(時計マーク) シャッターボタンを押すとタイマーが作動約10秒後にシャッターが切れます。(約7秒点灯→約3秒点滅後にシャッターが切れます)
リモコンモード(リモコンマーク) 専用リモコンで撮影出来ます。
フォーカス選択
AF 通常撮影モードです。
遠景モード(山マーク) 風景など遠方の撮影に使用します。フラッシュは発光しません。
日付選択
年月日→月日年→日月年→日時分→日付写し込みなし を十字キーの左右のボタンで選択します。
全てのモード選択の決定は十字キーのセンターボタンを押して決定します。決定すると液晶パネルのバックライトがオレンジからグリーンに変わります。
フィルムの途中巻戻し
フイルムを途中で巻戻したい時は、カメラ底面の巻戻しボタンをボールペンの先などで押します。巻戻しが完了すると”E”の表示になります。
フィルムを全て撮り終えた場合は、自動的にリーダー部の巻戻しが始まり”E”マークがでます。
いずれの場合も”E”マークを確認してから裏ぶたを開けてフィルムを取り出します。
先にも少し書きましたが、このカメラはプレワインディング方式といって、フィルム装填時に全てのフィルムを一度カメラ側に巻き取り、撮影したコマごとにパトローネに戻していくタイプのカメラです。万が一撮影途中で裏ぶたを開けてしまっても最後に撮影した1コマより前に撮影したコマは光カブリをしないようになっています。もしフィルムが入っているのに裏ぶたを開けてしまったらそのまますぐに裏ぶたを閉めてください。裏ぶたを閉めると自動的にフィルムが巻き戻され “E”マーク になります。巻き戻されたフィルムを使用することは出来ませんのでそのまま現像に出しましょう。
主な仕様と撮影例は次の頁です。