カプセルカメラ「小さく軽く、ポケットに入れても気にならないカメラ」というコンセプト 。XAをベースに初心者向けに改良されたカメラ。 カメラとしてはじめて通産省グッドデザイン大賞をとったのはこのXA2です。
公式資料は製品ミュージアム内
各部の名称
ほぼ同じサイズの中にレンジファインダーや露出補正の機能などを詰め込んでいたXAをゾーンフォーカスとして露出補正も省き、より簡単に使えるようにしたのがこのXA2ということらしいです。いろいろな方がこのカメラについては紹介されているようなので、気になる方は検索してみてください。その中で私がきになった事は、XAよりもXA2の方が良いレンズ・・・というような話がありました。真偽を実際に確認は出来ませんが、使う上では嬉しい情報かもです。
電池装填
カメラ底面の電池室のフタをコインで回して開けます。ボタン電池の+をフタ側に2個入れて閉じます。
バッテリーチェックは、セルフタイマーレバー共用のレバーを途中まで動かして、カメラ前面の確認ランプの点滅とスピーカーからのピーピーという音で確認できます。
フィルム装填
フィルム巻戻しノブを上に引き上げて裏蓋を開けます。
パトローネ室にパトローネを入れたら、フィルム先端を巻取りスプールの溝にさしこみます。
巻上げノブを回してスプロケットの歯にパーフォレーションを合わせ、フィルムのたるみをとり、巻上げを確認して裏蓋を閉じます。
バリアを開け、空送りをしてカウンター(駒数計)を1の位置まで送ります。
フィルム感度を合わせます。
以上で撮影の準備が出来ました。
ゾーンフォーカスなのでカメラ前面に距離の切り替えレバーがあります。被写体に応じて切り替えます。
どの位置にしておいてもバリアを閉じると中間位置に戻ります。
フィルムの巻戻し
フィルムを撮りきって巻上げノブが動かなくなったら、フィルムを巻き戻します。
カメラ低面の巻戻しボタンを押し込んで、上部の巻上げクランクを起こして矢印の方向に巻き取ります。
急に軽くなったら、巻取りは終了です。巻き取りノブを引っ張り上げて裏蓋を開けフィルムを取り出します。
セルフタイマー
セルフタイマーは底部にあるレバーをセルフタイマーの位置まで起こします。その後シャッターを押せばカメラ前面のランプが点滅し電子音が鳴ります。約12秒後にシャッターが切れます。
ストロボ使用
ストロボに電池を入れ本体に取り付けて使用します。
レンズしたフラッシュレバーを押すとチャージランプがポップアップしランプが点灯したらストロボ撮影の準備が出来ました。
主な仕様
型式 | 35mmレンズシャッターカメラ |
画面サイズ | 24×36mm(35ミリサイズ) |
レンズ | OLYMPUS D-ZUIKO 1:3.5 f=35mm |
シャッター | プログラム式ビトウィン ザ レンズシャッター |
シンクロ形式 | X接点 |
ピント調節 | 3点ゾーンマーク式 |
露出調節 | プログラム式電子シャッターによる自動露出調節 自動調節範囲 F3.5、 2秒~1/750秒 |
フィルム感度 | ASA25〜800 |
フィルム巻上 | リヤーワインディング式 巻上角360° |
駒数計 | 順算式 自動復元 |
フィルム巻戻 | クランク式 巻戻しボタンセット式 |
レリーズ | 電磁式フェザータッチシャッターボタン |
セルフタイマー | 電子セルフタイマー 12秒 |
フラッシュ | 専用ストロボA11 着脱式(電源:単三電池1本) |
レンズバリア | スライド開閉式・・・開で電源スイッチON レリーズ可能 閉でスイッチOFF レリーズ不可 |
電源 | 1.5V LR44型アルカリ電池2ケ使用または SR44(G-13)型銀電池2ケ |
実際の撮影にあたりカメラを確認したところ裏蓋のモルトが全てボロボロで否応なく貼りかえが必要でした。久々の修理で正直なところ綺麗な仕上がりとはいきませんでしたが、何とか遮光は出来ていると思います。
次の頁に実写例を載せます。