コンパクトカメラと呼ぶには少々大柄なボディのこのカメラ、一般的なコンパクトカメラにはない機能も搭載されています。
各部の名称
電池の入れ方
電池室カバーを開くにはカバーにあるロックを外す必要があるらしいのですが、私が入手した個体はこの部分が取り外されていて詳細が不明です。なので写真にある1.の操作がわかりません。
電池容量の確認は電源をONにすると裏面の液晶パネルに表示されます。
フィルムの装填
裏ぶた開放ノブを下にスライドさせて裏ぶたを開きます。
フィルムをいれます。パトローネを押さえフィルムが平らに送られるように注意します。
フィルムの先端を反対側フィルム先端マーク(FILM TIP) まで引き出し、パーフォレーションがスプロケットにかみ合っているのを確認してから裏ぶたを閉じます。フィルムの感度はDXコードにより自動的に設定されます。
電源スイッチをONにすると自動的にフラッシュがスイングアップします。裏面の液晶パネルのフィルムカウンターが1になっていれば正常にフィルムが装填されています。電源OFFはフラッシュを閉じます。
フイルムが送られていないときはカウンター表示が0のまま裏ぶた開放表示とパトローネ表示が同時に点滅表示されるのでフィルムを入れなおします。この点滅表示は電源ONの状態であれば10秒ほどで点灯表示に、電源OFFであれば消灯します。
視度調整
ファインダー横に視度調整ツマミがありますので、ファインダーをのぞいてハッキリと像が見られるように調整します。
ズーム操作
裏面のズームレバーで操作します。電源ONの位置が広角端そこからズームレバーのTを押せばレンズが繰り出され望遠になります。このカメラはレンズが繰り出されるのに合わせてストロボ面も繰り出されていくことも大きな特徴と言えます。ファインダーの視野もレンズに連動して変わります。
フラッシュ充電中はズーム操作が出来ません。
一般的な撮影であればここまでで撮影できるようになりました。
ファインダーをのぞき構図を決めてシャッターを半押しするとファインダー内のゾーンフォーカスマークが点灯しピントが合ったことと撮影距離の目安を表示します。そのままシャッターボタンを全押しすればシャッターが切れ撮影が終了し、自動的にフィルムが1コマ送られます。
シャッターボタンの半押しで花マークのランプが点滅した場合は被写体が近すぎる警告です。
イナズマ矢印マークが点灯した場合は自動的にフラッシュ撮影になります。
フラッシュ撮影
室内などの暗い場所の他に逆光などて被写体が暗くなる場合にも自動的にフラッシュ撮影になります。
フラッシュ撮影距離範囲 ネガカラーフィルム使用時
広角(WIDE) ISO100 0.6m~5m 、ISO400 0.6m~10m
望遠(TELE) ISO100 0.6m~3m、ISO400 0.6m~6m
マクロ撮影
至近距離60cmの撮影ではファインダー内のフレームは近距離マークの位置にオートフォーカスは点線のまる印の位置になります。レンズを最大に繰り出した80mmの位置が最もマクロの効果が出る位置です。
機能選択ボタン
撮影モード切替ボタン(1)は、フラッシュモードの切り替えをします。
撮影モード切替ボタン(2)は、シャッターモードの切り替えをします。
DATEボタンは、日付モードの変更と日付設定に使用します。
FUNCTIONボタンは他のコンパクトカメラにはあまり搭載のない機能を選択します。
SERLCTボタンとSETボタンはDATE設定やFUNCTIONの内容設定に使用します。
撮影モード切替ボタン(1) フラッシュモードの切り替え
AUTO 一般撮影モード
ON フラッシュ常時発光
OFF フラッシュ停止モード
OFF+1.5EV 露出補正モード
撮影モード切替ボタン(2) シャッターモードの切り替え
三角印が
Sの位置 通常撮影・単写モード
Cの位置 連射モード・連続撮影 1秒間に約2コマの連射が出来ます。
時計マーク セルフタイマーモード セルフタイマーランプが約7秒間点灯しその後点滅約3秒でシャッターが切れます。途中キャンセルは電源OFF・フラッシュを閉じます。
Rマーク フィルム途中巻戻し(Rの位置でモードボタンを押しながらシャッターボタンを押す)
それぞれのモードは1回撮影すると元に戻ります。もとに戻らないようにする場合はフイルム装填前に裏ぶた内側にあるモード固定スイッチを左側にします。
無限遠撮影
カメラ前面の右下にスライドスイッチがあります。通常撮影時は上側EMEと記載のある側にしておきます。無限遠撮影に固定したいばいにはこのスイッチを下にスライドさせて撮影します。自動的に元には戻りませんので撮影後は必ずもとに戻しておきましょう。
次の頁では他のコンパクトカメラにはあまり見られない撮影モードを紹介します。