それもX-Pro2でやらかしてしまいました。撮像センサーの焼きつきです。
オールドレンズPENTAXのTAKUMAR f1.8 55mmを3000円で手に入れた直後、とにかく派手に虹色のフレアが入った写真を撮ろうと太陽を入れた逆光の撮影を繰り返していました。
オールドレンズで特徴的な撮影をする場合に絞りを開放にして撮ることは決して珍しいことではありませんが、この時は常時開放のままで虹色フレアを探していました。
一眼レフの場合はシャッターを押したときだけ、それもシャッター速度に応じてミラーが上がって撮像センサーに光が当たるのですが、ミラーレスの場合はこのミラーがありませんので常に光が当たった状態になっていることを全く失念しておりました。それで何が起こったのか・・・
ある時レンズを外したボディをふと見ると撮像センサーに何やらあるのを発見!! 「なんじゃコリャあ」とよく見てみると下の方だけではなく上の方にも何やらあるのです。今まで見たことのない状態だったので、何でこうなったの原因究明のため早々にFUJIFILMへ送って確認してもらいました。結果は”撮像センサーの焼きつき”との解答。上部に1か所、下部に21か所だそうです。
修理方法はセンサーの交換、費用は12,960円税別とのことでした。
撮像センサーの焼きつきの原因と対策
焼きつきの原因はレンズを太陽光に向けたこと、例えれば虫眼鏡で太陽光を集めると黒い紙などを焦がしたり火をつけたりすることが出来るのと同じ原理です。
ミラーレスの場合、先にも書きましたがミラーがないので常にレンズから入った光がセンサーにあたった状態にあるものがほとんどです。電源のON・OFFも当然ながら関係ありません。撮る撮らないに関わらず太陽にレンズを向けていたり、レンズを上に向けて置いてあるだけでも太陽光が入れば同じ事がおこります。
経験のない事だったのでこれまではどうだったかを考えて見ると、通常のレンズ特にズームレンズの場合はある程度絞り込んで撮影していたのでそのまま放置しても強い太陽光が入りにくかった、集光し難かったのかとも思われました。
ところが今回の場合は、自らそれも積極的に太陽光を画面の中に入れ、しかもレンズの絞りは開放にしてましたから当然の結果と言えばその通りでした。
対策としては、”太陽光にレンズを向けない事” なんですが、撮影しないときは電源のON・OFFに関係なくレンズキャップをする。これが最善です。またレンズを絞り込んでおくだけでも相応の軽減策にはなるとも思われます。そして撮影時には太陽光を入れない。となるわけですが、そうなるとここに載せたような写真を撮ることを諦めざるを得ないのです。
ミラーレスのカメラではね
でもどうしても撮りたいときは、撮像センサーの修理代を覚悟しながら、なるべく撮るその瞬間だけ太陽を入れる。絞り込んで撮る。NDフィルターなどを使って光の強さを軽減する。などでしょうか 幸運を祈ります。