2020年5月に内容を更新しました。
ZENIT(ゼニット)412LS デッドストックの新品。意外に良い個体のようです。見た目からフルプラスチックのトイカメかと思っていましたが中身はチャンと金属で出来てました。しかもDXシステム搭載でLED3個の露出計もついたRUSSIAマニュアル一眼レフカメラです。つくづく日本のカメラのすごさを思い知りますが、これはこれで久々になにかワクワクさせるモノ感じます。でも持ち出したら薄いこすり傷だらけは必至のようで、比較的綺麗な状態だけに悩ましい。
ZENIT 412LS Specifications 仕様
Lens:MC Zenitar-M 50 mm f/2.0
Type of lens mount:M42 screw mount
※プラクチカマウント
Focusing:manual, splite-image rangefinder with microprism and ground glass rings
※倍率、視野率は不明、スプリットの合致はありますが
マイクロプリズムとマット面の合掌は慣れが必要
Exposure meter:TTL system, integral, with LED viewfinder display
Exposure control: manual mode, focal plane shutter with shutter speed range from 1/500sec to 1/30sec+B
※ B, 1/30, 1/60, 1/125, 1/250, 1/500 の6段階
minimum flash synchronization 1/30sec
built-in self-timer with 7-15sec delay
※ゼンマイを巻く方式で7-15秒くらいまで
Sensitivity input:DX-coding (ISO 25-1600)
※412LSになってDXコードが1600まで対応、DXコードのないフィルムではISO100に設定
Other features:manual loading, advance and rewinding,
※フイルムは手動巻き上げ、手動巻き戻し
※フイルムフォーマットは135(35mm)
flange base of 45.5mm, tripod socket,
automatic film counter
Power supply:two batteries (3V) of Mallory D386, LR44など
Seiko SB-B8, STs-32, MTs-0.105 type, Weight:820g
各部の名称
露出計の電池を入れる
ファインダー横の電池室のフタをコインを使って水平まで回して外し、電池を2個入れます。交換の場合は先の尖ったものなどで入れてある電池を取り出す必要があります。
電池のフタを被せ再びコインで垂直の位置まで回します。電池の確認はファインダーをのぞきながらシャッターボタンを半押しします。ファインダー内のLED(赤色が2個、緑が1個ある)のいずれかが点灯すればOKです。
フィルムの装填
フイルム巻戻しクランクを起こし巻戻し軸を引き上げて裏ブタを開けます。
パトローネをパトローネ室に入れ巻戻し軸を元に戻します。フイルムの先端を少し引き出してスプールの溝に挿入します。その時スプロケットの歯にパーフォレーションが合っていることを確認して、シャッターレバーを動かしてフイルムをスプールに少しは巻上げます。フィルム感度はDXコードにより自動的に設定されます。DXコードのないフィルムではISO100に設定されます。
その後裏ブタをシッカリ閉じロックされた事を確認します。フィルムカウンターがS表示になっていないときはシャッターボタンの前にあるフィルム巻戻しボタンを押してSに戻します。その後シャッターレバーを止まるまで動かしてフィルムを送ります。
シャッター速度と絞りを設定
撮影する被写体によりシャッター速度を先に決めるか絞りを先に決めてファインダーをのぞきピントを合わせたらシャッターボタンを半押しして緑のLEDランプが点灯するように調整します。
シャッター速度を優先したい時は、絞りを変えて調整します。
絞り値を優先したい時は、シャッター速度を変えて調整します。
グリーンのランプが点灯したらシャッターボタンを全押ししてシャツターを切ります。
このカメラはシャッターを半押しすると絞りが絞られてファインダーが暗くなります。
シャッタースピードはバルブ以外に5速、最高が1/500、最長が1/30、です。
ファインダーは明るいです。スプリットイメージとマイクロプリズムそしてマットのスクリーンです。
セルフタイマー
窓が赤い方が通常の状態。そしてボディの横にあるダイアルを回してゼンマイを巻くと窓の色が緑になって準備完了、窓の上のボタンを押すとセルフタイマーが動きます。私の個体はシッカリ巻いて押すと約10秒あたりでシャッターが切れます。
シャツター速度B+セルフタイマー
説明書に記述はないように思いますが、シャッター速度をBに合わせてセルタイマーを使用すると約10秒後にシャッターが開いたままになり、その後約7秒程度でシャッターが閉じました。使い道はビミョーですが一応書き添えます。
フィルムの巻戻し
フィルムを撮り終わったらシャッターボタン前の巻戻しボタンを押し下げフィルムの巻戻しクランクを起こしてフィルムを巻取ります。丸っこいボディと巻き戻しレバーの角度でいささか巻きにくい印象です。
レンズは、M42スクリューマウント。標準はMC Zenitar-M 50 mm f/2.0
MADE IN RUSSIAの文字がボトムのプレートにあります。この部分はつや消になってないプラスチック部品です。右側に見える通りプレートの組み付けはマイナスねじ、これ以外のねじも全てマイナスで、直ぐに分解出来そうです。
背面、グリップにあたる部分が前よりも後ろに大きく出っ張っているのが特徴的です。
DX 25-1600と赤文字で印刷されてます。
同梱品
カメラバック、ストラップ、説明書