PCデータのバックアップ その1

PC & Software

20190716

PCの製作にあたり内蔵ストレージやそれらのバックアップの方法などについて私の選択です。
最初の自作PCの使用目的は

  1. 写真撮影データの現像と修正、整理と保管
  2. 長年録音したラジオ番組の整理と保管
  3. Macデータの移行と保管

この3点でした。3項目でお分かりかと思いますが、それまで私は長年Macを使ってきましたが、CPUが共通となりカラーキャリブレーションやフォントの環境が整った現在なら WindowsPCの方がよりコストパフォーマンスが高いと判断、メインのPC環境をWindowsへ移行することにしました。これにはWindows10がMacOSと同様に無償アップデートしていくようになった事も大きな要因です。話をもとに戻しますが、自作PCのストレージの振り分けを決めるにあたりこれまで使用してきたMac miniの使い方が参考になりました。

起動ディスクにデータを保存しない

ここで言うデータとは先に書いた撮影データとか現像や修正が終わったデータとか、録音データとか、長期保存をしたいデータの事です。PCには1つのストレージが搭載されていれば基本的な動作は可能です。特に小型のPCやノートPCでは内蔵されている1つのストレージ以外に別のストレージを内蔵出来ないものも多くあります。私の使用している mac mini はその気になれば2台の2.5インチHDDかSSDが搭載可能でしたが、面倒な作業が伴うのとWindowsPCに比べると相当割高になるので、その気にはなれませんでした。したがって増え続ける保存データは否応なく外付けのHDDを使う事になった訳です。
そこで気づいたのは、大切なデータが起動ディスクに無ければもし起動ディスクが壊れてパソコンが動かなくなっても関係ない、ということでした。当然の事で何を言っているのかと思われそうですが、私には以外と盲点だったんです。それ以降は起動ドライブには極力それらのデータを置かず外付けのHDDに保存して更にはそれをバックアップする事にしました。
方法は至って簡単です。それまでは外付けHDD1TBを1台繋いで主にバックアップに使用していましたが、それを2TB2台に変えて一方を通常保存に他方をバックアップに使用しました。 暫くしてUSB3.0のHDDが手頃になってきたこともありUSB3.0の3TBの外付けHDDに交換したり追加したりで使用頻度の低いデータのバックアップは取り外して保管するようにもなりました。現在まで約6年半程度経過したことになりますが、その間に故障したHDDは1台です。もちろんフルバックアップしてありましたのでデータ消失などは回避出来ました。現在は常時4台の外付けHDDを接続していますがその内の1台はMacOSのバックアップシステムであるTime Machin用で最近はOSや主要ソフトのアップデートなどがあったような時だけ電源を入れてバックアップするようになりました。

1台目のWindowsPCストレージ構成とバックアップ

起動ドライブのSSD

2016年秋頃に最初の自作PCを製作しました。各ストレージは全て6Gb/s規格のSATA接続です。USB3.0の5Gb/sより速度が速いです。どちらもその条件により転送速度は変化しますが概ねSATAの方が速いのは体感できます。
起動デスクはSSDの240GBでOSとアプリケーションソフト類をいれました。PCの起動速度は従来のHDDと比較出来ないほど早くなり主要ソフトの動作も格段に早くなりました。作業ドライブは7200rpmの3TBを使用し起動ドライブのバックアップと一時保管のデータを、そしてデータ保管ドライブには5400rpmの3TBを3台入れ、例えば撮影したオリジナルのデータ保管とかそれをRAW現像調整後の画像とか、先に書いたような録音データなどをMacの外付けHDDより割り振ってコピーしました。
1. 起動ディスクのバックアップはWindowsのバックアップを使用していますが、軽微なトラブルならこれで充分復元回避できます。
2. 作業ドライブは一応他よりは回転数の高いものを使用していますが、たまたま購入時に目に付くものがあったからという理由だけで大して効果は体感出来ていないというのが本音です。本来ならSSDの1TBくらいを使用したかったのですが当時はまだ高価で費用が見合わないと判断しました。そしてこの作業ディスクのバックアップはしていません。それはこのドライブをあくまで作業領域として起動ドライブの容量不足を補いソフトのtemporary fileを置くための場所に指定するとか、作業中のファイルを一時的に置くなどにしか使用していないからです。
3. データ保管ドライブ 3TB×3台、ここにこれまでMacフォーマットの外付けHDDに入れてあった保管データを振り分けてコピーしました。したがってコピー完了直後はMacに常時接続している外付けHDDとそのバックアップの外付けHDD、そして新たなWindowsPCにも同じデータが保管されWバックアップ状態となりました。

起動ドライブはOSのバックアップ機能のみ

私はOSを問わず起動ドライブに重大なトラブルが発生した場合は何らかの物理的なトラブルの可能性が高いのでドライブを新たなものに交換し再インストールすべきと考えています。仮に物理的なトラブルでなかったとしてもトラブルを起こしたOSやソフトを修復して使用するよりはクリーンインストールで元に戻す方がより安心だと思っています。その再インストールを効率よく行うためのソフトなどもありますが私は今は使用していません。理由としてはOSやソフトのアップデートが頻繁でその度それらのバックアップを書き直す必要があるからです。度々それをするくらいなら再インストールして一気に現状までアップデートした方が効率が良い気がしてます。あくまで私見ですが、あえて言ってしまえば私のように中途半端な知識で修復したものは信頼性に欠けるので、全てやり直した方が安心出来ると思うからなのです。

バックアップソフトの使用をやめました

Mac mini 以前から時々データのバックアップソフトを試してみるのですが、どうも私に合わないのか直ぐ使わなくなってしまうのです。もちろんMacのTime MachinやWindowsのバックアップ機能以外のアプリケーションソフトによるデータバックアップという意味です。
バックアップソフト設定直後は「これは楽!」なんて思うのですが、バックアップのタイミングがあわなかったり、バックアップ動作で作業中に負荷がかかったり、フルバックアップが単なるコピーより時間がかかったり、差分バックアップは「本当に大丈夫か?」と心配になったり・・・最後は私の性格の問題かもしれませんが、どうも気分良く長続きしないのです。いっそRAIDかと検討もしましたが、RAIDの復旧が意外と大変でやはり私個人の使用には適さないと思われました。
結論としては、なるべくコピーの速度を早くして保管の必要なデータをタイミングよくその都度複数のドライブにコピーする。という大変アナログなバックアップを方法を選びました。
保管にHDDを使っているので速度という点ではHDDの転送速度がボトルネックとなります。SATA接続でも概ね100MB/s、USB3.0接続の外付けHDDへの転送速度は概ね80MB/sくらいでしょうか、(どちらも最近はもう少し速いものがあるようですし転送するファイルのサイズと数量などで大きく変化します。) それでもHDDとしては比較的高速に、必要なファイルのみを、タイミングよく複数へコピーする、ということで効率的にも信頼性についても、この手動バックアップに納得はしていますし、これによりMacで作業したデータもWindowsで作業したデータも特別な事をせず相互に同じデータを保管してバックアッブ出来るということにもなりました。

※ データコピーにはキャッシュも使われますので比較的軽微なデータ量であれば見かけ上瞬間的に終わりますがそれらについては触れていません。

WindowsPCで始めたストレージのチェック

内臓ストレージについてWindowsPCになって始めた事があります。自作PCを検証するにあたり数種のユーティリティソフトをインストールしましたが、その内の1つ CrystalDiskinfo です。ネット上の表現をそのまま借りれば「HDDの健康状態をチェックできる定番ソフト」で起動させると接続されているストレージの状態をわかりやすく表示してくれます。私は常駐させていませんので時々走らせてHDDの状態を確認しています。表示される健康状態がイエローやレッドになったら迷わず直ぐに全てのデータをバックアップしHDDを交換しましょう。私もこれで内臓HDDを1台交換しました。異常が表示された時点では全てデータが読み出せたのとバックアップはあったので慌てはしませんでしたがHDD交換のわかりやすい目安になりました。
CrystalDiskinfo のダウンロードや使い方はネット検索をすればすぐにわかります。2019年7月16日現在の最新バージョンは8.2.0(2019/06/03)です。